語学について

天気予報の英単語から楽しく英語を学ぼう!               Sydney発

海外在住の楽しみの一つに日本で習ったことのない英語の使い方を日常生活で発見することがある。特に天気予報は、あれ、この単語をこんな風に使う!と感心することが多々あるのだ。

シドニーでは、先々週朝方ずっと濃い霧がつづき、水路、空路、一般道路に大きな混乱を引き起こしたが、この濃霧騒動の新聞記事の見出しに、‘Heavy fog blankets Sydney, slowing traffic and delaying travel’とあった。このblanketという単語は日本の英語のクラスではだいたい毛布と習う。これが動詞として使われ‘~で覆う’となり、この場合は‘霧に覆われる’と使われる。シドニー一帯は、霧のフワフワ毛布に包み込まれ幻想的な気分を味わえ、とてもぴったりの単語であった。

よく天気予報で耳にするのは‘Patchy Rain’。意味は‘まばらな雨が降ります’というもので、このPatchyはパッチ・ワークのパッチの形容詞ですが、文字通りツギハギの雨となりなんとなく想像がつきますね。

シャワーは小雨の意味で、‘傘はいらない程度の雨’浴室でのシャワーではありませんよ。ふつうの雨はRain。また雨や雷雨には、Isolated Scatteredとあり、Isolated showersだと10%から20%の地域の範囲で雨が降り、Scattered thunderstormsだと30%から50%の範囲に雷雨が降るということだそう。初めてこのScatteredという言葉を聞いたときは、つい頭で直訳して、散らばった雨ってどんな雨かしら?と思ったが、今ではこの単語が雨模様に使われることにすっかり慣れた。

豪雨はTorrential rainと言われ、この急流の意味のTorrentialという単語は、ここ数年よく聞く単語。きっと気候変動の影響を受けバケツをひっくり返したようなどしゃぶりの雨の日が増えたためだと思われる。水はけの悪い道路に雨水が川のように急流になって流れていく様を見ると、まさしくその通りの雨である。

冬の冷たい木枯らしと言えば北半球日本では北風、でも南半球に位置するオーストラリアではまったく逆となり、南極からの吹き降ろしのSoutherly ・南風と呼ばれる強烈な季節風が吹き荒れる。オーストラリアの子供がイソップ童話の北風と太陽を読んでもきっとピンと来ず、南風と太陽のほうがわかりやすいかもしれない。

天気予報をとっただけでもいろんな英単語の使い方を学べる。

英語を勉強中の皆様、海外の天気予報を楽しんでみてはいかがでしょう。

 

情報源:The Sydney Morning Herald 

http://www.wafb.com/story/6488329/isolated-vs-scattered-showers

 

| | コメント (0) | トラックバック (0)

「3週間で日本語を話したい!」 難題?!に挑戦の日々      その1

 

冬真っ只中のシドニーである。今日はシドニーではめずらしくどんよりとしたロンドンのような曇り空で最高気温が15度と寒い日となった。娘の冬休みもあと一週間あるから少しはのんびりできると思っていた矢先、とつぜん娘の習っている和太鼓の先生達から’3週間後に日本に行くので、少しでも簡単な会話が理解できるように日本語を教えてください‘と頼まれた。

 

 

 

もう!日本行きはずっと前から予定していたのだから、もっと前から勉強を始めておけばいいのに!とも思ったが、彼等の日本滞在をなんとか楽しいものにしてあげたい。

 

‘やるだけやってみましょう!’と返事した。

 

 

 

性格上引き受けたからにはどうしてもその思いを叶えてあげたい!とつい力が入ってしまう。ただ3週間という短期間でいったいどこまで会話可能になるのか?

 

英語と日本語のみではあるが、いままでずっとこの2つの言語の間をさまよっている自分である。教師は本職ではないが、日本では英語の家庭教師、アメリカにいた時や、最近はシドニーでまわりの学生や友達に教えている。今回は彼等をモルモットにして(ごめんね)どこまでできるか試してみようか!日本語短期間マスター・トライアルに挑戦してみることにしたのである。

 

 

 

彼等3人のレベルは、昔高校時代に少し日本語を勉強した人、日本に数回訪れて一般会話から単語を拾える人、学生時代に日本語の文法と読み書きを練習したけど嫌になりやめた人。まるっきりの初心者ではないが、3人まとめてとなるとレベルの違いが少々心配であった。

 

 

 

最初のレッスンは数の数え方、月、曜日、自己紹介や簡単な挨拶から始めることにした。

 

大の大人が指を折って一生懸命に数をかぞえて答える姿は微笑ましいやら可笑しいやら。笑ってはいけないがレッスン中笑いが止まらないわたしであった。

 

‘ひとつ ふたつ みっつ’の数え方は、居酒屋でどうやってビールやお惣菜を頼むか?を例にだしてみた。みんな目をキラキラさせて必死に話し出す。こういうのが一番覚えやすいのであろう。特にビールやお酒のたのみ方になるとしっかりとノートに書き込みはじめていた。

 

“レッスンは楽しくなければいけない!”をモットーにしている。

 

退屈であったり嫌いになってしまう語学勉強法というのは時間とお金の無駄である。 

 

彼等の場合は、日本旅行中で困ったときのやりとりや興味のあることに密着すれば必ず覚えると確信している。(まあ、短期間だから文法や書き方読み方などの時間がないのが本音であるが)

 

また彼等の目的は和太鼓の修行でもあるから、どうしても日本人と話しをしたいし、日本を理解したいという願望が大きくある。

 

このやる気は教える側にとってもとても有利であるのだ。

 

 

 

海外在住歴20年であるが、英語は私にとって母国語にはまだなっていない。

 

生活に困らず意見を言えるし意思は伝わるが、やはり専門分野の会話になるとまだまだ未熟な自分である。語学の壁はとてつもなく厚く、ある程度のレベルになっても難関が次から次へと必ず現れるからだ。

 

 

 

少しでも彼等の最初の壁を打ち破る力になれたら!と願いつつレッスンをつづけてみよう。

 

 

 

 

 

| | コメント (0) | トラックバック (0)

語学習得法   知っておいたほうが良い心得のいくつか  その2

*3月11日その1からつづく

母国でない言語を学ぶ上で、苦労している人はとてつもなく多く、私もその一人である。 長く住んだからといって、その滞在年間が英語力に比例してくれればいいが、そんなオイシイ話はない。

自分の経験、また生徒を教えていく上で彼等をモルモットにして(ゴメンね)、語学習得法心得を追求していくことにした。

その1でわざと太字にした箇所は、この心得であり、また心構えでもある。 その1の太字をさらに深く掘り下げてみよう。

理由がないと始めないもの

これは語学に関わらず、人生すべてにいえることだ。 心の動機、やりたいという希望があったほうが何事もスムーズに流れていく。 

昔、日本で小、中学生に英語の家庭教師をしていた。ある生徒の父親は教育熱心で、小学6年の息子に1年間で中学3年間分の英語を叩き込むというものであった。彼はとても頭の良い子であり集中力が抜群であった。また本人がどうしても英語を学びたい!という強い意志を持っていた。これは教える側にとってはとてもやりやすい。父親との約束通り、1年間で中学3年分の英語を教え、それを息子はマスターした。ただこの時はあくまでも日本的な英語勉強法であり、会話重視ではない。つまり受験用の英語であった。

現在のシドニーの日本語勉強中の生徒3人は8月、また次回の日本訪問までにどうしても日本語を話せるようになりたい!という強い意志がある。この理由は教える側、学ぶ側、両者にとって大きく影響する。嫌いなことはつづかず無理強いはできないからだ!

良い耳が必要である (姿勢と努力)

耳というとオカシナ言い方であるが、ヒアリング能力というのは、人によって差があるのは事実である。同じ言葉を聞いてすぐに同様に発音できる人と出来ない人がいる。これは集中力の違いか?また耳の構造神経が各自異なるのか?生まれもった能力なら仕方がない。しかしどの国の幼児もヒアリング能力に関わらず、母国語を話せるようになる。それは親が繰り返し教えて、言葉を覚えていくからだ。ヒアリングの弱い人は、人一倍聞き、また他の勉強法を強化すればいいだけであり何も心配することはない。良い耳を持つ姿勢と努力が必要なだけだ。

また言語習得をスペリングや細かい文法から始めるより、各国の幼児のように音から入っていくほうが正解である。

語学に近道はない

これはいまさらわたしが言わなくても、皆様重々承知であると思われるが、やはり近道したくなる。 それでも何年かけて遠回りをしてもマスターできない人が多々いるのが普通。 近道というより、いかに要領よくコツを得た習得法を選ぶか否かにかかっているのだ。

毎日必ず聴く

これは聴くだけにかかわらず、毎日読む、使う!という事が必要となってくる。とにかくその言語に慣れるためである。

短期間で語学マスターなんて魔法はないのかもしれない

これは簡単に手短にマスターする魔法はない、ということである。 方法しだいでは短期間マスターも可能である。

ただ語学はとても深いものである。つまりどんなに会話が上手くて綺麗な英語を話せても、その人がその国の社会、文化、環境、人種をしっかりと把握していない限り、会話自体は味もそっけもないものとなる。 

これは英語を話せる=英語を理解しているという図式が成り立たないのだ。そういった意味で幅広い言語を考慮すると、短期間マスターは難しいのである。

すべてを英語環境にすること

数年前、我が家に姪がワーキング・ホリデーで来ていた。その時、我が家にいるとつい日本語がでてしまう、ということで、あるオージー家族に彼女を送った。たった2週間であったが、彼女の英語がとても上達して帰ってきた。やはり環境をその言語にするのが一番である。

英語を話す時に英語で思考する訓練をする

英語を話すときに頭の中で日本語で考えてから訳して話してはいけない!

これらは言うは易く、行うは難しである。また日本の英語教育(中、高校など)では、これは不可能に近い技のような気がする。

自分が通訳をしたての頃、異常に疲れたのは、やはり日本語と英語の切り替えであった。英語だけなら英語のみで会話したほうがとても楽であるからだ。それはきっと英語の脳しか使わず、両言語側通行にしていなからであると思われる。

これらが少しでも皆様の英語勉強の苦労を和らげていければ幸いである。

つづく

お断り:これはすべて私の体験談であり、人により、その人に合う習得課程が違うので、あくまでも参考程度に。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

語学習得法   知っておいたほうが得をする心得のいくつか  その1

最近、とつぜん「日本語を教えてください」という生徒が2人きた。 

一人は娘の親友が8月から交換留学生として日本に行くことになり、急遽習いたいと言ってきた。 彼女は高校(日本の中学と高校)で2年半ほど日本語を勉強している。 前から、いつでも教えるから、日本語で話そうね!と言ってあったのだが、人間というのはこういった理由がないと始めないものである。 もう、もっと前からちゃんとしておけば、もっと上手くなっていたのにと思い、誠に残念である。 

そしてもう一人の生徒もまた8月に3週間日本に行く。 彼はプロの音楽家であり、去年8月に3週間日本に行き、どうしても日本語を話したくなったのだ。 彼はこちらに戻ってから半年オーストラリア内をコンサート・ツアーしていたので、始めるのが今になってしまった。 高校時代に日本語を習っていたのでまるっきり初心者ではない。 十数年前だから本人は何も覚えてない、と言っているが発音がとてもいい。 音感がいいからだろうか? ヒアリングの良し悪しは完璧に良い耳が必要であるのは事実である。

語学に近道はないのである。 8月というと4ヶ月しかない、週に11時間程度しか時間が取れない。 これで話せるようになりたい!というのは、よほどの努力が必要だ。 従って、いつでも聴ける会話録音をiPod iPhoneに入れて毎日必ず聴くという宿題を課すことにした。

 

アメリカに住んでいた時に語学習得に関してきいたことがありどうしても知りたいことがあったので知人に尋ねてみることにした。 

それはモルモン教の語学習得システムである。 日本でよくみかけるモルモン教の伝道者等は日本語がとても堪能である。 きいていたのは、彼等はどの国に送られる場合でも、必ず出発前にその国の語学を数週間学び、生活レベル程度まで話せるようにする、というものだ。

Queensland州に住む知人がこの伝道者として福岡に数年間住んでいた経験があり、聞いてみた。 こちらに戻り2年たった彼であるが、日本語はとても上手かった。 でも彼の場合は、そのモルモンの数週間語学習得法では基本日本語のみを習い、話せるまではいかずに日本に赴いたそうだ。 先生がアメリカ人だった!と言っていたが、本場ユタ州(米国)のそれとQueensland州のと違うのであろうか?

正直言って、その数週間で話せるようになる魔法のような勉強法を知りたかった。 それともそんな短期間で語学マスターなんて魔法はないのかもしれない

こんな折り、日本の友達の知人がシドニー留学が決まり相談を受けた。 彼女の希望は3ヶ月で英語を話すようになる!というものであった。 フゥ~ン、これもすごい意気込み。

彼女には、「それならこの数ヶ月、すべてを英語環境にすること。 それは英語を話す時に英語で思考する訓練をすることである。 日本語を話してはいけないということではなく、英語を話すときに頭の中で日本語で考えてから訳して話してはいけない!ということである。」と告げたが、今後の展開が楽しみである。

どうなることやら? なんだか急に忙しくなってきた。 彼等の体験から語学習得のより良い方法や心得を探究していくことにしよう。

お断り:これはすべて私の体験談であり、人により、その人に合う習得課程が違うので、あくまでも参考にしてもらえればありがたいです。

| | コメント (0) | トラックバック (0)