文化・芸術

シドニー、バルメインにある日本旅館 豪寿庵でのひととき

シドニーの中心地から車で15分ほどに位置するバルメインという郊外に本格的な日本の旅館、豪寿庵があります。バルメインは美味しいレストランやオシャレなカフェが立ち並ぶ街で、地元オージーにも人気のある郊外。この純和風旅館のオーナーであるリンダさんは、日本好きが高じて日本の旅館をこの地に建てたそう。17日の日曜日、ここで一周年記念のオープンデイが催され、先週につづいて着物で参加しました。

まず、玄関で草履を脱ぎ、い草のスリッパに履き替え中に一歩踏み込むと、そこはもう日本のよう。この旅館では宿泊施設以外に定期的に日本の文化を教えるワークショップも開かれていて、入った広間では各ワークショップの講師の日本人女性がそれらを紹介していました。

着物の着付け教室のタエさん、おばあちゃんが手毬作りの名人だったというチヒロさん、健康、自然食のマクロビオティックを教えるソラマメ・クラス、水引や風呂敷などで美しいラッピングをするヨシエさん、書道家のレン氏、折り紙で小物を作る方などなど多くの人々がこの日本旅館に集合していました。

広間を抜けて、目の前には小さな日本庭園があり池には小さな鯉が泳ぎまわり、いくつか和室を超え廊下を奥に進むと、浴室には大きなヒノキのお風呂がありました。まずシドニーで風呂桶という設定が珍しく、それも純和風のヒノキ! 久々のヒノキの香りは最高。

床の間のあるお茶室では、妙に着物が似合うオージーの男性にお茶を点てていただきました。久々のお饅頭とお茶のおいしいこと。あのビシッとした静けさの中、着物を着ているせいか、さらに背筋がスッと伸びるようでした。

日本の旅館があると噂では聞いていましたが、宿泊するわけでもなく足を運んだことがありませんでしたが、宿と言いワークショップと言い、小さな旅館にこんなに多くの日本文化が詰め込まれているのは驚きでありました。

そして、数多くの日本の女性がこういう形で日本文化を紹介し伝授しているのは素晴らしいことであると感じました。私は関係者ではなく単なるOpenDayを楽しんだ一人ですが、みなさん、バルメインに訪れる機会があったらぜひのぞいてみることをお勧めします。

www.ryokangojyuan.com

 

 

 

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Happy Easter!!!  カラフルなバニーや卵形チョコレートに埋もれる街角

日本でのバレンタイン・ディ時期の強烈なチョコレート商戦はここではあまりみられないが、デパートやスーパー・マーケットでは3月に入ると、パステル・カラー満載のイースターの飾りやウサギや卵形のチョコレートが山積みになる。

日本ではあまり馴染みないと思われるイースターは、イエス・キリストの復活をお祝いするお祭りであり、人口の60%(2011年の統計)がキリスト教を占めるオーストラリアでは盛大なイベントである。

クリスマス前夜にサンタ・クロースが子供達にプレゼントを運んできてくれるのと同様に、イースター時期は、縫いぐるみや置物をはじめチョコレートのイースター・エッグやイースター・バニーが子供達の元に届けられるのが風習となっている。

3月のこの時期に鳥が卵を産み、ウサギが子供を生み、もちろんウサギは繁殖力が強いことから、これらをシンボルとしているようだ。

カレンダー上ではイースターの日は決められてなく、3月の秋分後(日本では春分)の満月につづく最初の日曜日となり、2013年のイースターは、329日がグッド・フライデー(キリストの処刑された日)、30日イースター・サンディ、41日がイースター・マンディとなり、これらは4連休となる。

我が家はキリスト教に縁はないが、年間行事の一つとして風習を楽しんでいる。

29日(金)の祭日は、ほとんどのお店やレストランが閉まるので木曜のショッピング・モールはすごい人混みとなる。それにグッド・フライデーは肉を食べてはいけないので魚屋は、突然カラフルな飾りをつけ大盛況となる。(値段も上がる!!)

フィッシュ・マーケットはきっと混雑すると思い、郊外にある中国街に足を伸ばし魚を買った。新鮮なキスがみつかり、なんとか3枚におろしキスの天麩羅をした。この中国街の魚屋は値段も安く新鮮である。ただ切り身以外の魚丸ごとは内臓処理をしていないせいなのか、たとえ新鮮であっても臭いものがある。前にキラキラに光ったサヨリを買ったが、あまりの苦さに食べれなかった。それでも値段は、フィッシュ・マーケットに比べて1キロ当たり3~6ドルくらい安いのでお値打ちといえよう。

この時期にベーカリーに並ぶのはホットクロスバン。なんと歌まであり、昔は1ペニーで1個買えたようだ。

5cm四方のロールパンの上に白い十字のアイシングが書かれているパンである。シナモン、ナツメグ、クローブ、ジンジャー、など多くのスパイスと小さな干し葡萄(スグリの実)が入っている。

ここに来た当初は、スパイスの味が慣れなくてあまり口にしなかったが、どこにいってもこの時期はお茶の時間に出されるので、だんだん好きになってきた。

味覚というのは不思議なもので、好き嫌い以外に食べて慣れていくものがある。日本で食べた事のない味でも、最初から好きになるものと時間をかけて好きになるものがある。これは試してみないとわからないのである。

カリフォルニアに居た頃は、マザーズ・クラス(赤ちゃんと母親のためにもうけられた地区の集会)で、ゆで卵をカラフルな色に染め、ウサギの絵やマスクを作り、公園で卵形をしたプラスチック(本物の卵だと腐るので)を隠して、子供達にエッグ・ハントをさせたり春の訪れを楽しんだ覚えがある。

シドニーでは毎年恒例のイースター・ショーがこの時期にホームブッシュ郊外(2000年シドニー・オリンピック会場跡地)で開催されている。

昨夜は同じ場所にある巨大スタジアムに5万人の観客が集めるフットボールの試合があった。もちろん、イースター・ショーやスタジアムの駐車場は満車となり、人々はまわりの通りに駐車せざるを得ず、違犯駐車が後を絶たなかったようだ。ただでさえも交通マヒを起こすまわりの主要道路はパニック状態であった。

公共のバスや電車の設備を万膳に整える必要のあるシドニーだが、ここ10年あまりかわっていないみたいだ。最悪なのは、軒並みに増えているアパート建築軍団である。これ以上住人が増えたら通勤通学の車はどうしたらいいのか?

イースターの4連休は嬉しいが、交通渋滞を考えると外出する気も起こらず、のんびりと近くの公園か蚤の市に出かけるくらいである。小さかった娘とカラフルな卵を作ってエッグ・ハントをした日々が懐かしい。

レシピ:http://www.taste.com.au/recipes/7695/hot+cross+buns 情報源:Wikipedia

 

 

 

 

 

 

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オーストラリア人の東洋への憧れ 日本文化の美を実感した夜

NSW州立美術館で神坂雪桂特別展が開催されている。そのイベント・コンサートの一つをコーディネイトした関係でオープニングに招待された。公式なオープニングであり、日本からは足立美術館の足立氏や著名な日本人芸術家も来ており、きちんと着ることができるかな?という躊躇いが少しあったが、せっかくの機会だから着物で行くことにした。

日本では、冠婚葬祭をはじめ夏は浴衣、普段から違和感無く着物を着れるが、シドニーでは一般人として着物を着る機会があまりない。

もともと普通のオーストラリアンはビジネスや冠婚葬祭ではない限りラフな服装がほとんどである。オペラハウスや劇場での聴衆者も正装をしていく人は少ないように感じる。

私自身、過去、友達の結婚式や個展のオープニングの時に着たくらいである。いつももっと着る機会があればいいのにと思っていたので、今回は心が弾んだ。

元美容師の友達に頼んで髪を結いお化粧をしてもらい、着付けは、娘の手を借りなんとか自分で着込む。必死に車に乗り込み、シティのビル群の夜景が美しく灯り始めるのを横目に渋滞をぬけて美術館に無事到着。

しかし、自己流で着てきた着物であるし、車に乗ったので着崩れしていないかと不安になり、誰か着物を着ている人はいないか、着付けを知っていそうな日本人はいないかと会場入り口付近で探してみた。

何人か日本人女性を見かけたが皆さん洋服であり、いきなりお願いするのも気がひけた。すると運良く着物姿の女性が一人入ってきた。挨拶をして「これで大丈夫でしょうか?」とみてもらうことにした。

なんと運良く、彼女は裏千家のお茶の先生であり、もちろん着物姿も美しく着慣れており粋で素敵な女性であった。彼女から、「大丈夫よ!ちゃんと着てる。」と一言お言葉をいただきホッと安堵した。

オージーが8割ほど、日本人らしき人は2割くらい、総勢数百人いたゲストの中で着物を着ていたのは女性三人と画家の男性一人だけであった。

おもしろいのはオーストラリア人の反応であった。やはり歴史が浅くこれといった世界に誇る文化もあまりない。(アボリジナル文化以外)その上に他民族文化が入り込み、文化が散漫しているようなオーストラリア人にとり、着物はとても珍しく、また日本文化への憧れのような思いを持つ人々が多いのであろう。どうやって帯を巻くのか?素材は何ですか?などときかれるともに賛美の声を多くかけられた。

日本を離れて20年経っても、わたしの心やアイデンティティは日本人なのである。

日本が誇る文化の一つである着物を多くのオーストラリアンに披露できた喜びと、温かく迎えてくれた人々に感謝である。

感謝と言えば、日本から来ていた若い画家の男性が「着物を着てくださってありがとうございます。」と言ってくれた。おまけに彼からお土産として京都の干菓子をいただいた。日本では活躍されている画家なのに、気さくに優しい声をかけてくださり、また珍しい貴重な和菓子をいただきとても嬉しく、頑張って着物を着てきた甲斐があったと思えた。

着物をリフォームしたワンピースや上着はたまに着ているが、これからはもっと自信を持って着物を着てシドニー界隈に出掛けていこうと密かに決めた日となった。

NSW州立美術館 神坂雪桂特別展622日~8262012

 

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Vivid Sydney 鮮やかなライト・アップと音楽の祭典 5,6月のシドニー楽しみプラン

 

527日から613日の夜間‘Vivid Sydney’と呼ばれ、幾つかの名所でライト・アップ、音楽、光の芸術作品設置、夜店などで賑わう催しがある。

 

 

 

実は、去年娘の学校の行事で夜出掛けた帰り道に、ハーバー・ブリッジからカラフルな色に染まったオペラ・ハウスを観て驚いたことがあった。ロックスにある大きな岩のトンネルにも色々なイルミネーションが映し出されて、とても綺麗であった。この行事を知らなくてとても残念であったのだ。

 

 

 

下記のサイトのいくつかを簡単に説明してみたい。

 

オペラハウスの屋根とシドニーの文化遺産の一つであるCustoms Houseの壁には鮮やかなライトが描き出され’電子キャンバス‘的な芸術を披露。

 

ロックスでの(Campbells Cove)‘ Fire Dance’と呼ばれる見世物は今年初めて。

 

3階建ての建物より大きなジェット炎が40箇所で、期間中毎晩5回噴流する。音楽と演出された炎のダンスは世界で最も大きなキャンプ・ファイヤーと称されている。これは必見の価値がありそうだ。ただ夜5回と書いてあるだけで時間がわからないから、夕方に行って待つしかなさそうである。

 

しかし期間中の毎週金、土曜は、ロックスで夜店マーケットが開かれるので、買い物のあいまに炎のダンスを観れるはずである。

 

その他、オーストラリア国内と海外の芸術家によるLight Sculptures(光の芸術、彫刻作品)が、サーキュラー・キイに40箇所以上設置されている。

 

 

 

今年の秋は足早に去っていきそうで、冬はきっと寒くなりそうだ。

 

ここ何年か、気象記録始まって以来の暑さや寒さや、異常な気象ばかりおきている。

 

それでも寒いからなんていっていられない、今年はこのVivid Sydneyを遠く橋の上からではなく、目の前で観てみたい。

 

 

 

この時期に運よくシドニーを訪れる方がいらしたら、ぜひ足を運んでみてください。

 

街中あちらこちらのライトめざして歩けば、昼間のシドニーとは違った趣のある散策がきっと楽しめることでしょう。

 

 

 

http://vividsydney.com/events/lights-on

 

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