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2016年4月

延命の望みをかけて、あなたは自分の子供に化学療法を受けさせますか?

ここ数日、豪国内のニュースでは脳腫瘍に侵された少年の化学療法をめぐり、医療チームと少年の両親の間でのバトル模様が流されています。

オーストラリアのニュースを扱っているウエブサイトnews.com.auから経過をたどってみました。

パース在住のOshin君は、201511月に髄芽(細胞)が脳から脊髄へと転移していると診断され、123日に腫瘍摘出手術を受けました。その後、医者は少年に化学・放射線療法を受けるようにアドバイスをしますが少年の両親は副作用を懸念して、その治療への許可を拒否しつづけます。

拒否の理由は、Oshin君の母親は自然療法を学んだことがあり、さらに過去、きついガン治療をしたにもかかわらず苦しんで亡くなっていった身内がいることでした。そして両親は栄養を重視した代替え療法ができる海外に連れて行こうと試みます。

しかし、病院側が空港でのウォッチ・リストにOshin君の名前を載せ、海外渡航は不可能となります。

その後、少年の医療チームと両親との話し合いは平行線をたどるのみであり、児童・青少年医療サービス機関は西オーストラリア家庭裁判所に治療をつづける訴えを求めました。

324日、少年の6歳の誕生日の翌日から治療をはじめるように判決が下されます。

この判決を下した裁判官の理由は、今、化学療法を始めなければOshin君の命は数か月もないかしれないからでした。裁判官は、「疑いの余地はまったく無し」、「両親の力の制限」、「化学・放射線療法を受ければ、今後5年間生きのびるチャンスが50%くらいあるかもしれない」ということでした。

この治療を受けても、人により、ガンの進行により、いろんなケースがあり、Oshin君も5年生きられるかという保障は50%とは言い切れません。

自分の子供がガンに侵され数か月の余命もないという両親の気持ちは、想像を絶するものであり、当事者や同じ経験をした人にしかわかりません。

私自分も身近な身内をガンで亡くしています。その当時医者の言われるまま化学療法を疑いもなく受け、ひどく苦しんでいる姿を見るのが心底辛かった記憶が鮮明によみがえります。

親として子供の苦しむ姿を見ることほど辛いものはありません。Oshin君の両親が望む治療法を選ばさせてあげてもいいのはないのか?という反面、どんなに化学療法が辛くても5年もいっしょにいられるのなら、50%の望みにかけたらどうなのかとも思えたりもします。

今回のケースは、西オーストラリアの家庭裁判所でははじめてのことであり、「子供にとり最善になることに焦点を合す」とあります。

 

子供に取り最善は痛みや苦しみがないことです。

ただただできることは、Oshin君の化学・放射線療法の痛みが少しでも和らぐこと、そして長く生きてくれることを祈るだけなのでしょうか?

 

 

http://www.news.com.au/national/western-australia/perth-boy-ordered-by-court-to-receive-chemotherapy-radiotherapy-for-brain-tumour/news-story/7d2aa38630925533cd10e6b7038af4c7

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