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2014年11月

2014年、豪メルボルンカップの結果が大きな波紋を呼ぶオーストラリア     その2

 

114日、昨日このブログでオーストラリアで最大規模の競馬レースで起きた悲しいニュースについてふれましたが、一夜明けて、オーストラリアのメディアはいっせいに2匹の馬の死について焦点を当てています。

国家のお祭り的なイベントであるメルボルンカップ、普段なら競馬が終わってからも飲んだり食べたり楽しむ人々で賑わうのですが、昨日はどこかシュンとしてしまい、人によっては競馬レースでの馬の扱いや動物愛護を見直したいという意見も出てきています。

まず、レース直後に死んてしまった日本から参戦したアドマイヤラクティの解剖結果は、心臓発作を起こしたようだと言われていますが、ちゃんとした結果は来週にしかわからないとのこと。またラジオでは、アドマイヤラクティの心臓に珍しいなんらかの疾患があったと流しています。

このアドマイヤラクティは、数週間前の大きなレース、コ―フィールドカップで優勝しており、今回はもちろん一番人気の優勝候補。しかし、重いハンディを背負わなければいけなかったこと、また香港をベースに活躍しているオーストラリア人の騎手はレース前に、「メルボルンカップのトラックは、ハンディを重くしたこの馬にとって厳しいのでは?」という懸念があったと話しています。これは俗に言う「虫の知らせ」だったのかもしれません。

不幸中の幸いは、レース・スタート直後に騎手がアドマイヤラクティの様子がおかしいことに気づきスピードを落としていることです。もしトップを走っている馬たちのグループの中でアドマイヤラクティが倒れていたら、災難は一匹では済まなったであろうとも言われています。

そして、脚を骨折して瀕死状態だったもう一匹の馬アラルドは、安楽死を余儀なくされました。この馬の悲しい結末の引き金となったは、レース終了後歩いていたところ、観客の子供が大きな旗を馬の前で掲げ、それで馬が驚き脚をフェンスに激突して骨折したのです。どうして観客がそんなに近くにいたの?と驚きですが、これには、会場の設置の現状の見直しが必要となってくるようです。

「今回の馬の死は馬を酷使したから、こういう結果が出たのでは?」というテレビのアナウンサーの問いに、優勝した馬のオーナーは、「自分たちは馬をとても大切にしている。これもゲームの一部さ・・・」と話していました。もし自分の馬がレース終了後に死んだら、この人は「ゲームの一部さ」などという言葉が出るのでしょうか?

メルボルンカップのチェアマンは、「こんなことは0.005%~の確立でしか起きない!私たちは、ある一部の世界に比べれば、人間よりも馬を大切にしている」と力説していましたが、過去一年オーストラリアでは、125匹の馬がレース中、レース終了直後に死んでいます。

125匹という数は、多くのレース場の馬の数に比べれば極少かもしれませんが、馬がレースで死んでいるという事実は見逃せないような気がするのです。

この出来事によりオーストラリアでは、レース馬への扱い方を疑問視する人々、「現状の競馬レースは問題ない、こんなことは滅多に起きない」と、それを否定する人々に意見が大きく分かれています。さらに、Whipping・鞭の打ち方にもさまざまな見解があります。現在、英国の見習い騎手は鞭を使わないレースに出場、インドの競馬では騎手は鞭を使用せず、ノルウエーではほとんどの競馬レースで鞭を使用していないようです。もし騎手がレースで鞭を使用しなければ、騎手の乗馬技術、腕さばき、踵さばきでレースを競うことになるようです。

人と馬のつきあいは歴史が古く、昔から人は馬力を戦いの場、農作業、運搬、自分たちの足がわりとして使ってきました。競馬の歴史や伝統も理解できますが、人間の娯楽や欲を追求して、馬を死に至るまで走らせるというのは、どこか見直す必要があるのではないでしょうか。

アドマイヤラクティとアラルド、2匹の馬の死は悲しい出来事でしたが、オーストラリアの競馬界にこんなに大きな波紋を呼ぶ結果となりました。なんとか無駄死になってくれないといいのですが。

 

情報源:Sydney Morning Herald CH2 ABC 2GB

http://www.smh.com.au/comment/2014-melbourne-cup-can-become-the-race-that-stops-the-whip-20141029-11dhua.html

 

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競馬レースの馬は酷使され過ぎ? 豪メルボルンカップのレース後に日本馬が死亡!その1

114日、オーストラリアでは国民すべてが競馬のレースに釘付けになってしまうほどの大イベントであるメルボルンカップが開催されます。NSW州のお隣りヴィクトリア州では、この日は祝日となり老若男女お祭り騒ぎをして賑わう日。多くの人々が背広やドレスに正装して、シャンパングラスを片手にファッションや競馬レースを楽しむ国家の文化的なイベントでもあります。

今年は天候にも恵まれて、メルボルンのフレミング競馬場だけではなく、各地の競馬場には多くの人々が奇麗に着飾り集まった模様、そんな中、耳を疑うようなとてもショックなニュースが入ってきました。

今回のメインレースでは、一番人気が高く優勝候補になっていた日本から参戦した馬、アドマイヤラクティがレースの結果は最下位、そしてレース後に死んでしまったのです。これにはオーストラリア中、また日本から駆けつけてきた競馬ファンも大きなショックを受けました。一般人ですらショックですから、この馬の騎手、トレーナーや関係者はきっと信じられない結果に動揺しきっていることでしょう。

このアドマイヤラクティは、数週間前のCaulfieldカップで優勝を遂げ、誰もがこのメインレースで優勝するのでは?と思っていたほどの馬です。今朝、我が家では娘とふざけて、「賭けるならこの日本馬ね」と話していたばかり。というのも何年か前にこのメインレースで日本馬が12位の王冠を手にしたことがあったのです。

ニュースでは心臓発作だったのかもしれないと話していますが、まだ解剖中で死因を解明していないのが現在の状態です。さらに同レースに出場した他の馬であるアラド―は、足の骨を折り瀕死の状態と言われています。

正直言って、競馬にはあまり興味はないけれど、馬は大好きで、つい最近乗馬を楽しんできたばかりの私は「こんなことがあるのか?」という悲痛な気持ちでいっぱいになりました。

それでも、いろいろとニュースを調べていくうちに発見したことは、競馬レースで馬が死ぬのは珍しいことではないようです。過去、オーストラリアでは、125匹の馬がレース中、またレース終了直後に死んでいます。馬を苛酷に扱う競馬のレースに反対する団体は、この時期に合わせて、メルボルンで最も混んでいる道路に、実際にレースで死んだ馬の写真を大きく看板にして立て、反競馬レースを唱えていたほどです。

そんな馬への心配はどこへやら、メルボルンカップのお祭り騒ぎはどんどんエスカレートしていくばかり。今回のアドマイヤラクティの死が今後の競馬の在り方やなんらかの影響を及ぼしてくれるといいなと願うのですが・・・ 検死の結果を待つしかないようですね。

http://www.theage.com.au/sport/horseracing/melbourne-cup-2014-lastplaced-admire-rakti-dies-20141104-11gpjk.html

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