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2014年、豪メルボルンカップの結果が大きな波紋を呼ぶオーストラリア     その2

 

114日、昨日このブログでオーストラリアで最大規模の競馬レースで起きた悲しいニュースについてふれましたが、一夜明けて、オーストラリアのメディアはいっせいに2匹の馬の死について焦点を当てています。

国家のお祭り的なイベントであるメルボルンカップ、普段なら競馬が終わってからも飲んだり食べたり楽しむ人々で賑わうのですが、昨日はどこかシュンとしてしまい、人によっては競馬レースでの馬の扱いや動物愛護を見直したいという意見も出てきています。

まず、レース直後に死んてしまった日本から参戦したアドマイヤラクティの解剖結果は、心臓発作を起こしたようだと言われていますが、ちゃんとした結果は来週にしかわからないとのこと。またラジオでは、アドマイヤラクティの心臓に珍しいなんらかの疾患があったと流しています。

このアドマイヤラクティは、数週間前の大きなレース、コ―フィールドカップで優勝しており、今回はもちろん一番人気の優勝候補。しかし、重いハンディを背負わなければいけなかったこと、また香港をベースに活躍しているオーストラリア人の騎手はレース前に、「メルボルンカップのトラックは、ハンディを重くしたこの馬にとって厳しいのでは?」という懸念があったと話しています。これは俗に言う「虫の知らせ」だったのかもしれません。

不幸中の幸いは、レース・スタート直後に騎手がアドマイヤラクティの様子がおかしいことに気づきスピードを落としていることです。もしトップを走っている馬たちのグループの中でアドマイヤラクティが倒れていたら、災難は一匹では済まなったであろうとも言われています。

そして、脚を骨折して瀕死状態だったもう一匹の馬アラルドは、安楽死を余儀なくされました。この馬の悲しい結末の引き金となったは、レース終了後歩いていたところ、観客の子供が大きな旗を馬の前で掲げ、それで馬が驚き脚をフェンスに激突して骨折したのです。どうして観客がそんなに近くにいたの?と驚きですが、これには、会場の設置の現状の見直しが必要となってくるようです。

「今回の馬の死は馬を酷使したから、こういう結果が出たのでは?」というテレビのアナウンサーの問いに、優勝した馬のオーナーは、「自分たちは馬をとても大切にしている。これもゲームの一部さ・・・」と話していました。もし自分の馬がレース終了後に死んだら、この人は「ゲームの一部さ」などという言葉が出るのでしょうか?

メルボルンカップのチェアマンは、「こんなことは0.005%~の確立でしか起きない!私たちは、ある一部の世界に比べれば、人間よりも馬を大切にしている」と力説していましたが、過去一年オーストラリアでは、125匹の馬がレース中、レース終了直後に死んでいます。

125匹という数は、多くのレース場の馬の数に比べれば極少かもしれませんが、馬がレースで死んでいるという事実は見逃せないような気がするのです。

この出来事によりオーストラリアでは、レース馬への扱い方を疑問視する人々、「現状の競馬レースは問題ない、こんなことは滅多に起きない」と、それを否定する人々に意見が大きく分かれています。さらに、Whipping・鞭の打ち方にもさまざまな見解があります。現在、英国の見習い騎手は鞭を使わないレースに出場、インドの競馬では騎手は鞭を使用せず、ノルウエーではほとんどの競馬レースで鞭を使用していないようです。もし騎手がレースで鞭を使用しなければ、騎手の乗馬技術、腕さばき、踵さばきでレースを競うことになるようです。

人と馬のつきあいは歴史が古く、昔から人は馬力を戦いの場、農作業、運搬、自分たちの足がわりとして使ってきました。競馬の歴史や伝統も理解できますが、人間の娯楽や欲を追求して、馬を死に至るまで走らせるというのは、どこか見直す必要があるのではないでしょうか。

アドマイヤラクティとアラルド、2匹の馬の死は悲しい出来事でしたが、オーストラリアの競馬界にこんなに大きな波紋を呼ぶ結果となりました。なんとか無駄死になってくれないといいのですが。

 

情報源:Sydney Morning Herald CH2 ABC 2GB

http://www.smh.com.au/comment/2014-melbourne-cup-can-become-the-race-that-stops-the-whip-20141029-11dhua.html

 

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