« 2012年9月 | トップページ | 2012年11月 »

2012年10月

シドニーのビルの片隅にて三宅島太鼓と木遣りが響いた2日間

シドニーを拠点として活躍するTaikOzが主催する三宅太鼓のワークショップに招かれ、三宅島の神着神輿太鼓の津村明男氏がご子息3人(和宏さん秀紀さん春快さん)を引き連れてシドニーにやってきた。

度々このブログで紹介しているTaikOzは、舞台での演奏のみならず和太鼓の教室を持ち老若男女総勢150人ほどの生徒を抱えている。上級生徒からなるグループ太鼓の輪2011年東京和太鼓コンテスト組太鼓一般の部で優勝をしている。これらの生徒にとり津村さん一家から本場三宅太鼓を教えてもらえるのはまたとない絶好の機会であった。

和太鼓がお好きな方ならお馴染み深いリズムの三宅太鼓であるが、知らない人に簡単に説明すると・・・

‘世界的に活動する和太鼓集団「鼓童」が「三宅」として世界各地へ広めてきた和太鼓のオリジナル版、それが「三宅島神着神輿太鼓」です。三宅島での牛頭天王祭では11時から神輿を納める夜20時まで太鼓係が休みことなく太鼓を打ちつづけます。’ http://www.miyaketaiko.com/en/overview/index.html

この「三宅」はもともと三宅島のお祭りの際のお神輿の伴奏として叩かれている太鼓を舞台演奏向けに突きつめたものである。

終末2日間かけた12時間のワークショップには、地元の生徒以外に遠くは横浜、タスマニア、メルボルン、ゴールドコースト、セントラルコーストなど各地から70人ちかい参加者が集まった。日本人は10人ほどで残りはすべてオージーである。これほど和太鼓熱がオージーに伝わっているのは、15年間にわたり地道な活動をつづけてきたTaikOzのひたむきな和太鼓への情熱と言えよう。

ワークショップは三宅太鼓の打ち方の基本フォームから始まり、打ち込み、神楽とつづき、最後は木遣りを歌った。

土曜の夜、歓迎会が開かれ津村さん一家のパフォーマンスを拝見した。太鼓そのものの限界を超えたかのように感じる力強い叩き音、切れの良い華麗なフォーム、そしてひょっとこの面をつけて軽快に踊る和宏さんの動きなどすべてが感動そのものであった。

2日間のワークショップ終了後、全員で木遣りを歌うことになった。12時間のきつい練習後ではあったが生徒と先生一同が汗にまみれ筋肉痛と闘いながらも喜びで微笑が隠せなかった。

参加者の一人に津村さんが昔日本で教えた女性がいて、彼女は現在メルボルンで演奏活動をしている。津村さん一家の横に出てきてもらいいっしょに木遣りを合唱した時、彼女は感動と喜びで泣き出してしまい、まわり一同胸が熱くなった。

国籍、歳、言葉なにも壁はなく、三宅島の木遣りで道場のみんなが一つになったのだ。

わたしは非力ながらも通訳という形で参加させてもらう機会をいただいた。耳をつんざくような太鼓の響きが心の奥底まで浸透していき心地よい12時間を過ごせたことに感謝である。

近い将来さらに和太鼓が世界音楽界を魅了していくことを願いつつ。

www.taikoz.com

| | コメント (0) | トラックバック (0)

ランナーズ免許取得!   母と娘に圧し掛かる120時間の厚い壁     In Sydney

オーストラリアでは16歳になるとLライセンス(ランナーズ免許)の試験を受けることができる。筆記試験に受かった後、一般道路で120時間運転することが義務付けられており一年後の17歳の誕生日に実技の試験を受けることができる。この国には日本のような自動車教習所はあまりなく、まわりの普通免許を所持している人が助手席に乗り教える仕組みである。

娘は16歳の誕生日にすぐにランナーズ免許に挑戦した。その時私は16歳という年齢が運転をするのに若すぎるのではないのか?という疑問と不安はあったが止めることも出来きず、もちろん私が娘の120時間運転練習の教官になる。

まず最初に120時間と聞いたときはものすごい重圧感が押し寄せ娘の横に座るたびに苦痛でもあった。すごく朝早起きをしてできるだけ車がまわりにいない時間帯ばかりを選び、道路も近所ばかりを練習するようにしていた。

そんな折り、日本でいうJAFのような道路サービスすべてを請け負う会社がオーストラリアにもあり、その会社(NRMA)のサービスの一つに仮免許を取得したドライバーに無料で一時間プロの教官がついてくれるものがあることを聞く。ここ数年、ランナーズ免許の次に取得するPドライバー(仮免許)による事故が多発しており、オーストラリア政府はこの防止策としてこのサービスを始めたようだ。

そのプロ教官の1時間は120時間の3時間分に数えられ、またドライバーのみならず、ドライバーに120時間教える人(通常家族や友達)も同乗して運転教授法も学べるというものである。

娘の運転練習10時間が過ぎた頃、この無料運転レッスンを予約することに決め土曜の2時、親子二人は緊張しつつもルンルンとして教習車を待ったのだ。

現れた教官はイギリスから2年前に来たばかりのすごい英国訛りの英語を話す人であった。彼は英国ではベスト教習官でありオーストラリア政府から呼ばれて来ているそうで、彼のユーモアある教え方や落ち着いた態度は娘とわたしの緊張をずぐにほぐしてくれた。

最初説明の後、先生が娘に何を練習したいか?と聞き、娘はまだ一度も練習したことのなかった車線変更を選んだ。通勤ラッシュの際は自分もあまり走らないようにしているシドニーでは主要道路にあたるビクトリア・ロードがある。先生はその道を走ろうと勧めた。

えっ、いきなりビクトリア・ロードと私は驚いたが、娘は私とはなかなかできない機会だとばかりにすかさずYes!!!と言い走り出していたが、私の心臓はドキドキし始めていた。

この日のビクトリア・ロードは土曜の午後の渋滞で3車線がトロトロと動く場面も数箇所あった。この道路の特徴としては、左にバス専用レーンあり、2車線が3車線になったり、4車線のうち2車線は右折のみレーンがあるなどと走りにくい。道をしらなければちょっと疲れる通りである。

親子で緊張空気が漂っていたが、落ち着いた先生の指導のもと、娘が始めて車線変更をした時は後部席で思わず拍手をしてしまった。先生も良くやった!といっしょに拍手。ここから自信をつけた娘はスムーズに無事に1時間走行を終了したのだ。

教える側への今後の注意点としては、いろんな道や時間帯、天候状況、違った条件を走行することを選ぶように言われた。また不安や心配なつきものの私へは、「今日はビーチに行こう!などと2人で地図を広げて新しい場所を開拓していけば120時間がもっと楽しみとなるでしょう。」この言葉を聞き、ストレスになりつつあった運転練習への見方が一変した。

英国から来た超プロの教えを得て少し自信のついた運転手予備軍と教官予備軍が登場した。あと106時間、親子で笑いと喧嘩をしながら嵐や雨の中でも走行することであろう。

さあ、今度はマンリーあたりにでも行こう!と地図を広げる2人である。

 

| | コメント (0) | トラックバック (0)

新たな武器を発見! 花粉症や喘息患者への吉報となるか? 

10月に入りシドニーは春真っ盛り、花粉症や喘息で悩む人々にはきつい季節であるが、そんな折り‘ボーテックスが花粉症に対して最新の武器となる’という吉報が今朝のTVのニュースや新聞で取り上げられていた。

ボーテックスとは、ボツリヌス毒素と呼ばれる神経毒性プロテインに使われている商品名の一つである。一般的には額や眉間の皺の手当てをする際の美容薬品に含まれるプロテインに筋肉の衰弱を調整することが可能である少量のボツリヌス毒素を薄めたものが使われている。

メルボルンのサザーン・ヘルス研究員は、花粉症の苦痛を3ヶ月まで和らげることを可能にさせるボーテックスのジェル(ジェリー状)使用を世界初の試みとして実施している。

モナッシュ医学センターのBardin教授は‘ボーテックスを使い鼻孔にある神経終末を遮断することにより症状を和らげるように促す。これは炎症を減らし、発病を停止する。’と述べている。

また花粉症のみならず、ひどい喘息の治療にも効果を現すとあり、臨床試験で声帯にボーテックスを注入した喘息患者の82%の一部の人々が症状の軽減を経験している。

‘この世界初の試みがオーストラリア国内のみならず世界中の多くの患者の苦痛の軽減の一歩前進となることを望んでいる。’

鼻スプレーや薬でしか処方がなかった花粉症や、呼吸困難をともなう喘息患者にとり、このボーテックスが苦痛の軽減となれば喜ばしいことである。

一時、オーストラリアのティー・ツリー・オイルが花粉症に効くと注目を浴びたが、このオイルは花粉症を和らげるというより肌の炎症手当てに強い効果があるように思われる。ただ自然薬であるから使用するのにはなんの心配がいらない点からすれば試すに越したことはない。

ボーテックスは、皺伸ばしなど美容的な目的以外に、頸部筋失調症、痙攣などの処方として扱われているそうだが、ハリウッドのスターの絶対に歳をとらないような不自然な顔立ちや、NYではお金持ちの十代、20十代の若者にも手厚く利用されている。そんな無駄な美容に使用するより医学面で大きな貢献をしてもらったほうが良いように思うのだが!

 

情報源:Medical News Today The Telegraph CH9 Today

| | コメント (0) | トラックバック (1)

« 2012年9月 | トップページ | 2012年11月 »