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2012年7月

地震対策意識強化を見直す必要があるオーストラリア!?

シドニーに住んで14年になるが、最近いままで感じたことのない妙なことがつづいた。最初は気のせいかと思われたがもう34回同じ事を感じたので少し気になり始めている。

私が住んでいる建物は古いレンガ造りで窓はすべて木枠でとても古い。寝ているベッドの頭側が窓の横にあるのだが、ここ数週間に何回か小さくて数秒間ほど窓がピリピリと振動したのである。また先週は起きているときにリビングルームで、あれ何これ?と、小さな揺れのようなものを感じた。

家のすぐそばには主要道路が走っているので大きなトラックやバスが轟音をあげるのは聞こえる時がある。最初はその振動か、もしくはサザリーと呼ばれている(主に8月)強風のせいかとも思えたが、振動を感じた時は真夜中か明朝で道路は静かで風もない日であった。

地震大国の日本では気象庁が震度3くらいからすぐにTVで速報を流していると思われるが、ここオーストラリアでは、そんな速報は観たこともないし、一般の人々の地震対策意志や知識は無にちかい。よほど大きな地震でない限りめったにニュースにはならない。

2009年のABC Scienceで地震学者であるKevin McCue博士は、「オーストラリアは56年おきにM6サイズの地震が起きている。もうそろそろその時期に来ている。」と話していたが、今年6月にヴィクトリア州でM5.3の地震が発生している。

’岩板プレートの中心にオーストラリアは位置しておりプレートの境界の端の動きから歪みと応力を受ける影響下にある。MaCue博士は「プレートの境界内に位置する大陸に比べるとこの国は地震多発であり、カナダ、アメリカ、南アフリカやインドに比べ、オーストラリアはもっと活動的である。」と述べている‘

‘地震の公式な記録はわずか130年と歴史が浅く、それが地震への意識の薄さにつながる。また過去に起こった地震回数記録を元に建築構造の基準が作成されている。’

この建物コードでは古い建物は地震の際に完璧に崩壊する。

‘大都市シドニーやメルボルンで地震が起きていないのは単なる運が良かっただけであり、ほとんどの都市が地震が起きやすい土地にある。大きな地震が起きるまで人々は地震発生を信じないのである。それが一番の問題である。’

‘今後20年にGippsland(ヴィクトリア州)ではM6M7相当の地震が4回は起きることが予想されている。大切なことは活断層の発見に力を注ぐことである。まだ地震が起きていない活断層が多く残されていると思われる。’

これがオーストラリアの地震への現状である。

私の気づいた振動はとても小さいもので、窓の振動がなければ身体では気づかなかったものである。果たして、これが小さな地震の揺れであったかどうかは断定はできないが、何回かあると気になるものである。

これを機に保存食や非難する際の貴重品や洋服を準備しておくことにした。

備えあれば憂いなしである。

ABC Science

 

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日本古典音楽 箏&津軽三味線の魅力に酔う!聴衆250人が集まった夜 at NSW Art Gallery

718日、 NSW州立美術館にて箏&三味線、日本古来の美しく上品な音色に250人あまりの人々が魅了され大喝采のもと演奏会が無事終了した。

同美術館では6月下旬から8月中旬まで神坂雪佳特別展が開催されている。その一環として毎週様々なイベントが催されており、この演奏会はイベントの一つであった。

なぜ今私がこれを書いているのか?話を少しさかのぼります。

2年ほど前日本に帰国した時に、古くからの友達と「ぜひ一度は海外で演奏会をしてみたい!」という会話になった。友達は日本在住の箏と津軽三味線のお師匠さんであり、地元ではライブをしたり演奏会に出て活躍している人々である。

過去、私は日本在住の画家のシドニーでの個展を6回ほどオーガナイズしたことがあり(これは本職ではないです)、まあ、絵が音楽にかわっただけであるから、なんとか出来るかな?と思い、

「それならシドニーでどこか演奏できる場を探してみます。」とその時は話を終えたのである。

その後、会場探しを始めてみた。会場を借りてチケット販売となると大事となる。今回はどこか小さな場所で日本の古典音楽に興味のあるオーストラリア人やシドニー在住の日本の人々に楽しんでもらえればという考えで動いてみることにした。

最初に美術館に足を運んでみた。なぜ美術館か?というと、数年前フランス印象派特別展の際にシドニー王室海軍オーケストラから4人ほど奏者が来てミニ演奏会を開いていた。こんな感じで演奏会ができたらいいなというのをイメージしていたからである。また美術館にはカフェやワインバーがあり、たまにジャズなどを流している。もちろんBGMであるが、それでもかまわないと思ったのである。

美術館で初めてあった担当者は、昔日本に住んでいたアメリカ人女性で色々と話に花が咲き、「ちょうど来年日本の特別展があるから、その時になら演奏会が可能かもしれない。ちょっと上と話してみるから。」いうことになったのである。ちょうどこの時期に日本画特別展が開催されるというのはとても運が良かったとしかいえない。

そして紆余曲折の後、先週18日の夜、遠路はるばるやって来たお師匠さん2人の海外演奏会の夢が実現することになったのである。

会場では、シドニー在住の日本の人々が、

「生の本場津軽三味線を初めて聴けたので今夜はここに来て良かった!」

「仕事で疲れていたけど、この懐かしい音色を聴くことにより心がとても落ち着いた。」など感激してくれ、多くのオーストラリア人は艶やかな着物姿と日本古典音楽の美しさに感動していた。

お師匠さん2人は今回観光ビザで入国しているから一切の演奏料は受け取れないし、飛行機代、滞在費、演奏料すべては自己負担となる。それでも美しい州立美術館で演奏が出来て、多くの聴衆を集め、成功に終わったという事実はお金では買えない素晴らしい経験や思い出となったことであろう。

私自身もこの大イベントを進めていくうちにいろんな難関にぶちあたったが、なんとか乗り越え、演奏後の喜び、幸福感、達成感をいっしょに味わうことができた。演奏会をオーガナイズする機会に恵まれ、またすべてが無事に終わり安堵とともに感謝の気持ちでいっぱいである。

州立美術館の関係者、お世話になり演奏もいっしょにしてくださった地元の箏奏者、不安や心配の渦の中演奏会のためだけに飛んで来て一生懸命に日本古典音楽を演奏してくださったお師匠さん2人、すべての人々にエールを送りたい。

 

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13歳の少女がモデル・コンテストで優勝! 嵐の論争をかもし出した朝

2012年‘Dolly Model Search’と題して、‘Dolly Magazine’(十代の少女向け雑誌)がモデル・コンテストをして13歳の女子が優勝した。710日、「13歳という年齢はモデルとして若すぎるのではないか?」という論争が嵐のようにかもし出され各紙のカバーページとなった。

朝のニュース番組で優勝した女子(Lisa)、母親、雑誌の編集者のインタビューを観た。

雑誌のカバーページには13歳の自然な少女らしさが写しだされていたが、テレビでは、身体つきも化粧の仕方も13歳にはとてもみえない。きっとお化粧をしなくても綺麗な顔立ちをしているのにどうしてこんな濃い化粧をするのかと思えた。

13歳という年齢はモデルとして若すぎるし、ファッション業界にまつわる難関をどうやって乗り越えていくのか?」というTVコメンテータの問いに、母親は「出来る限り近くで見守りつづける」主催者は「我誌は十代をターゲットにした雑誌であり、Lisaは一社としか契約を結んでいない。モデル業以外にピアノ、スポーツ、バレエをしていて、将来モデルになると決めたわけではない。ボディ・イメージへの否定や拒食症などの問題を抱える少女に対してロウ・モデル(模範やお手本)として良い刺激となってくれることであろう。」と答えた。

Lisaをはじめ彼女等の嬉しそうな興奮気味な心理は少々理解しがたいものであった。

Lisaは細く、またこの身体を保持していくためには、食べ盛りであるのに相当のダイエット制限をしていく必要がある。一体これがどうやって他の少女の模範になるのであろう?Lisaのような身体つきになりたいがために、異常で不健康なダイエットをしている若者が大勢いるという現実をこの人々はまったく無視しているかのようである。

高校ではボディ・イメージに関する話し合いをする場が体育の時間に設けられているが、その中には、‘いかにランチのカロリーを減らそうかと友達と競い合い、全然太ってもいないのに体重を気にして、林檎を食べることすら「自分が豚のように感じる」と嘆く十代の少女がいる。’

‘フランスとスペインは、美容整形とダイエットのCMを夜10時以前は放映禁止する方向に法律を変えようとしている。’また‘今年5月にファッション誌ヴォーグ各社は異常に痩せすぎていたり16歳以下のモデルを雑誌への使用禁止’を発表している。

これらの例とはまったく逆を行くこのニュースに多くのオーストラリア人は怒りを持ったのである。

13歳といえば、肌には弾力がありツヤツヤしていて、それをお化粧でダメージしてしまうのはあまりにももったいない。ガリガリに痩せているより少々ぽっちゃりしていたほうが可愛いのに!と思うのだが。

ステレオタイプ少女を創りだす雑誌やファッション業界に踊らされることなく、自然な美しさをありのままに表現することの大切さを十代の少女達に教えていくのがまわりの大人の努めではないのであろうか?

Today CH9 The National Ledger smc.com.au

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子供を留学させたい親として知っておきたいこと!

日本からの留学生をオーストラリア現地の学校へ送る仕事をしている人と話す機会があった。日本からの観光客数は、経済不況や東関東大震災の影響を受け激減していたが、個人留学、修学旅行、中高校や大学の語学研修生徒の数は増えているようであり、留学生斡旋業界の需要は伸びているようだ。

留学生と言えば、親として一番気になる点はホームステイ先であろう。高い料金を払っているのにもかかわらず、わたしのまわりでほんとうに起こったことを幾つかあげてみよう。

英語の勉強に来たのに中国系の家庭に送られて英語を話す機会が少ない

インド人家庭に送られ毎日インドカレー料理を食べ体調を崩す

女性留学生の場合、妙にその家の父親が馴れ馴れしくしてくる

3人で一つの小さなベッドで寝させられ、15人の生徒がトイレ・バス、一つを共有

食事の量が異常に少なく、毎回夕食はチャーハンかパスタのみ

あまり問題の起きないようなホームステイ先を選択するのが留学生斡旋業の仕事である。

現地の代理店がホームステイ先選択の際に、事前に家庭を調べ、ホームステイ先にある程度の条件を説明しておけば、こういった問題は起きることはなかったであろう。

日本の親や学校側は、密に現地の代理店と連絡を取っておき、万が一問題が起きればすぐに対処してもらえるようにしておく必要がある。

もちろん上記の例が頻繁に起こるわけではなく、すばらしい家庭で良い思い出だけを残して帰る留学生がほとんどであるからあまり不安や心配になることはない。

これとは逆のケースをみてみよう。

まず最初に、日本人は心のどこかに「お客様は神様だ」の意識を持っている人が多々いる。お金を払い、それに見合わないサービスを受けなければモンクを言う心境は理解できるが、やはり国が違えば、日本のように完璧なサービスは得られないと心得ておいたほうが良いように思う。

昔旅行会社に勤務したことがあり、出版部にいたから直接関係はなかったが、お客様からのクレームの多さには驚きであった。クレーム処理係りにいた同僚をつくづく哀れに感じた。海外旅行にでて、少しでも問題が生じればすぐにクレームをつけ、違う国にいるという意識が薄い人がいる。それは旅行客ばかりではないようである。

学生の中にも、そういった予備軍がたまにいるようであり、先生は両親のパワーに気を遣い、生徒には何も言えない。そして生徒の言いなりになるケースがあるようである。

「可愛い子供には旅をさせよ」である。過保護に育て語学だけを勉強させるだけではなく、せっかく海外に出すのなら、その国の文化、社会構造、人間像を学ぶように子供に言い聞かせるのが親の務めのひとつともいえよう。

日本の便利さから、日本にいると当たり前であったことが、ここでは当たり前でもなんでもなくなる。それを学ぶだけでも大きな価値があるように思えるのだが。

 

 

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癌治療に一石を投じる インドの仙人 バジャン・ムルティ

SBSSpecial Broadcasting Service)の番組でCaroline Quentin (英国の俳優)A passage through Indiaと題してインド各地を巡るものがある。

日本でよく観る、高級旅館や美味しいもの食べ歩き的な旅番組とは違い、インド各観光地ではなく一般的な地元の人々や土地を訪ねるものである。

昨夜、その旅のなかで仙人のような人物が紹介されていた。

インドShimogaから山中に入ったところで代替医療を屈した診療所を開いているバジャン・ムルティであった。

彼の処方は、その森林地帯にそびえている特殊な木々から一日5060kgの樹皮や草花を採集して、その樹皮を患者に与えるものである。

1週間に2000人の患者を診ており、治癒率は60%に及ぶ。喉頭癌、甲状腺癌、食道癌、白血病、リウマチなどを患っている人をはじめあらゆる患者が長蛇の列をつくる。人によっては何もかも試して行き場もなく最後の手段として何日もかけて辿り着いた人もいる。

診察時間はたった10秒足らずであり、患者が持参してきている診断書をみて症状を聞き、それに見合う樹皮を一握り渡す。すべてが無料である。

139日間、樹皮を他のものと潰して混ぜて煎じて飲む。彼の処方を自信を持って信じている患者だけがここに並ぶ。「病は気から」ではないが、信じていなければ治癒の可能性にも違いがでるのであろう。

バジャン・ムルティは40年間人を治療することに人生を捧げ、祖先代々800年間にわたり同じ治療をほどこしてきている。

 

私は身内を6年前に肺癌で亡くしている。当時を思い起こすと、悲しい現実であるが、新薬がでるたびに実験台のように患者を使い、病院の先生の比人道的な扱いも多少なりとも受け、患者とその家族の悲しみや苦しみを味わった。

日本での医療事情や癌患者の多さから、一人一人の患者へのケアーには手が届かないのが現実であろうが、このインドのヒーラーとは雲泥の差を感じた。

彼はひたすら森林に入り樹皮を集め、毎日毎日多くの人々の命を救っている。現代の仙人といっても過言ではないであろう。

 

SBS http://www.sbs.com.au/ondemand/program/335/Caroline-Quentin-A-Passage-Through-India

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