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Tent Embassyでの衝突は氷山の一角  アボリジナルの抱える諸問題

今朝、ニュースでブリスベンにあるMusgrave Parkでオーストラリア先住民(アボリジナル)が大きな火を焚き輪を作り、その周りに柵を張り警察官が囲んでいる画像を目にした。

今朝の衝突は、ブリスベンの同公園にて市主催の年間行事の一つギリシャ祭りが週末に催される予定であり、3月からTent Embassy(テント使節団)を設置しているアボリジナルを退去するために警察官が出動したものだ。

キャンベラ中心地を訪れたことのある人ならきっとTent Embassyを見たことがあるだろう。旧国会議事堂の庭の芝生上にテントを張り、政治的権利への抗議を代表するアボリジナルが集まっている場所である。

今朝は‘80人の抗議者に対して何百人かの警察官動員。抗議者の何人かはその場から引きずられ、また周りにいた抗議者が二人逮捕された。’おとなしく穏便に退去されなかったようであるが、大きな揉め事に至らず良かったとも言える。

2004年にはレッドファーン(シドニー中心地から南に3kmの郊外・今でも治安は悪い)でアボリジナルが暴動を起こして40人の警官が負傷している。

今年126日オーストラリア・デイ(健康記念日)に野党党首トニー・アボットがABCのインタビューでのコメントに対して、アボリジナルの抗議者の怒りが爆発。イベントが開催されたレストランにいた首相ジュリア・ギラードとアボット氏は抗議団体に取り囲まれ、2人は警備と抗議者に揉みくちゃにされ車に乗り込むという騒動が起きた。

オーストラリアにおけるアボリジナルとの摩擦は根が深い問題であり、なんらかの衝突がよく起きている。

ウィキペディア(日本語版)のアボリジニを読めば、オーストラリアの抱えるアボリジナルに対する問題がわかり、また歴史上、移民が彼らにしてきた行為はひどいものでありアボリジニの怒りも理解できる。

しかしこれを読んで一つ驚いたことがあった。

‘飲酒文化を持たず、また遺伝的にもアルコール耐性が極めて低い。特にアルコール分解酵素がまったく無いか極端に少ないため、体質的に少量の酒で泥酔しやす。’とある。

彼らが体質上アルコールに弱いというのは初耳であった。現代のオーストラリア政府の彼らへの手厚い保護下でアルコール依存症などが大きな問題となっているのは、こういった要因もあったのだ。

2008年、元首相ケビン・ラッドはアボリジナルに公式謝罪をした。現在のオーストラリアは、過去の罪を認めている。それならばいつまでも過去の傷を引きずりつづけるより、現代抱えている大きな諸問題に焦点を当てたほうが懸命であるようにとも思える。

以下現代抱えている問題のいくつかを挙げてみた。

家庭内暴力発生率は白色人種の5

虐待による5歳以下の子供の死亡率は白色人種の4

▪0歳から4歳までの子供の40%が虐待により入院させられている

アリス・スプリングスでは、1998年から2005年の間に1500人が刺創により入院

遠隔地に住み家庭内暴力を受けているアボリジナルの女性は白色人種の45倍・それによる入院率は白色人種に比べ35

ノーザン・テリトリーでは、80%の顎骨折がアルコールの摂取によるものであり、この数字は世界で第二位である

 

今さら大自然の中で本能に従った暮らしに戻れるわけはないが、彼らを現代生活へと無理強いさせた後始末はとてつもなく大きく、解決への道は果てしなく遠い。今後オーストラリアの持つ大きな課題の一つである。

 

情報源:ABC News Wikipedia CreativeSpirits

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