15歳! あなたは将来何をしたいか決まっていましたか? シドニー高校生編 その1
NSW州のハイ・スクールYear10(日本の高校1年生)になると、10月頃School Certificate(学校修了証)を取るために試験が実施され、それを取得して義務教育が終わる。
そのあと生徒は、Year11,12のあと大学へ進学するか、高校を終え就職するか、また専門技術を学びたい若者は専門学校へとうつっていく。Year12で学年末に日本の大学共通一次試験と似たようなHSCという試験があり、その点数によりいける大学や学部が決定する。
いまYear10であるわが娘は11月にWork Expereience (仕事を経験する)できる会社を探している。しかしその受け入れ先がなかなかみつからず、それが彼女の最近の悩みであった。これは1週間のプログラムで、生徒が将来どんな仕事に就きたいか!という方向性を導きだすものであり、その期間は学校へ行かず会社に行き仕事を経験するものである。
勉強は好きではないがちゃんと宿題をこなし毎日の授業に集中しているのか、同級生の多くが塾に通いつづけるなか、娘は一度も塾に行ったことがない。それでも成績は良いので、学校のことは滅多に口をだしたことはなかった。
ところがこのWork Expereienceを11月に控え、どんどん受け入れ先会社が決まっていく友達に囲まれ、何十通の電子メールで連絡を取っても、思うところが決まらず、娘は焦り始めていたようだ。わたしには何も言わないから何も知らなかったのだ。
少し前に、考古学研究所のようなところから受け入れ了解の手紙をいただいたが、それはどこでもいいからと無理やり送ったメールの一社のようで、なんの興味もない考古学関係にお世話になるのは申し訳なくて辞退したようだ。
「なんで断ったの?あれにしておけば良かっのに!考古学、なんておもしろそうなの、私が行きたいわ!」と言えば、「じゃあ、マミィ行けばいいでしょ!」の一言。
第一希望は心理学者か心理カウンセラーといった職種であり、学校とともに連絡を取っていたようだが、ずっと断られていたようだ。
カウンセリングという職種自体、患者のプライバシーを守る仕事であるから、いくら経験したくても、高校生を診察室に入れるわけにはいかない。きっとこういう理由から断られても仕方がないのだと思えるのだ。
「じゃあ、何か他の仕事はどうなの?」と聞くと、「事務職は嫌だ!」と言い張る。コンピューターのグラフィック・デザイン関係が好きだから(特に任天堂ゲーム)、「CGデザイン会社は?」と聞くと、「マム、何千、何万とグラフィックの上手な人はいるのよ、そんな仕事に将来私が就けるわけないでしょ?」と言い張る。まったく難しいティーン・エイジなのだ!!
そしてやっと一通受け入れ先了解の連絡がきた。
それは同じ郊外にあるプラマー(上下水道配管工)の事務所であった。きっと彼女の頭の中で、配管工代が高い=給料が良いという単純図式、家の近所、また手先が器用となり、「マミィ、私プラマーになりたい!」と言い出したのだ。
ええええ、我が家の家計のことを心配してくれるのは有り難いが、なんで?いきなりプラマーに? 一度言い出すと曲げない娘であったから、これはなんとかしないと!とついに口を挟むことになったのだ。
まず、いままで一度も女性の配管工に合ったことがないことから、いかに配管工が重労働であるかを説明するが、「私、マミィより力あるから。」といいだす。そういう問題ではない!まったく’ああ言えばこう言う’である。
「そんなに配管工が希望なら、もう大学行かないで、Year10で高校を終了して技術職の専門課程に進みなさい!」もうこの時は腹が立ち、2人は険悪ムードになっていた。
たまたま日本の大震災でシドニーへ一時帰国していた友達にこぼしたら、彼の経験上からの高校生の考え方と親として知っておくべき事を説明してくれることになった。
つづき
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