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十代の若者を持つ親の心得 彼等の繊細な心へのサポートは必要不可欠 その3  

小さい子供はいつもお母さんやお父さんに抱っこしてもらえるが、10歳くらいを境にそれがなくなる。日本には残念ながらハグという習慣はほとんどないから、この抱っこがなくなってしまう。まして父親と娘があんまりくっついていると変な目で見られてしまう。ハグだけが大切とはいえないが、スキンシップやいっしょに時間を過ごすということが必要なのだ。

一時アメリカで‘日本人が川の字になって親子で寝るという習慣が良い’と言われ話題となったことがあった。いっしょに寝ろとは言わないがこれが必要不可欠な子育ての原点ではないのか。

今は容姿ともに似て仲が良く、姉妹?!のような親子であるが、我が家には親子断絶の時期があった。ちょうど小学校を終えハイスクール(オーストラリアは中学と高校がいっしょ)に入る前の夏休みであった。その時私は仕事に終われ、娘を家に残しほとんど家にいなかった。夏休み中、友達と合うときは車で送迎するだけ、それ以外彼女が一体何をしてしているのかさえ知らなかった。彼女の言葉や態度はどんどん悪くなり、部屋に閉じこもりほとんど会話もなくなっていった。その時は一抹の不安はあったが単なる反抗期と思い、そのうち落ち着くだろうと、事の重大さに自分は気がついていなかった。

ある日、インドネシアの知人と合い話をする機会があった。20代の息子と娘を持つ彼女は彼等との関係がとても良い仲良し親子である。彼女に娘の状況を話したらこういわれた。

「母親でなくベストフレンドになりなさい。いっしょにいる時間を増やしてなんでも話しなさい。映画、買い物、食事、とにかくいっしょに時間を過ごしなさい。反抗期なんていういい訳をしないの!」心の底から熱く話す真剣な彼女の眼差しをみて、ふと我に返ったのだ。

このままではいけない、仕事を理由に娘との時間を減らしてはいけない。まして自分が疲れているからといって、むやみに子供を叱っていた自分が恥ずかしくなった。あと数年したらどんなにいっしょにいたくても娘は巣立っていく。今ここで彼女としっかり会話できなければ彼女が大人になっても深い会話のできない関係になってしまう。

家に戻りすぐに自分の態度を変えた。まず仕事の量を減らすように努め、仕事の疲れを家に持ち帰らないようにした。そして言葉選び、多くの愛情のある言葉を浴びせつづけた。こちらでは夫婦はもちろん親子でも‘I love you’’という言葉を頻繁に使う。日本語に直訳して愛してる!だとちょっと重く照れてしまうから、‘大好き’でいいと思う。OOちゃん大好きよ!よく頑張っているね!など褒める言葉を増やした。決してゴマを擂れと言っているのではない。

OOOしては駄目!というより、こうしたら?という助言の方向に持っていく。否定を肯定にかえていく。躾や一般常識はしっかり教えるが、OOをしなさい!という命令はなるべく避ける。時間はかかったが我が家の親子断絶は終わった。今振り返ると、あの知人の言葉がなければ今の私と娘の関係は築けていなかったと思う。

縁があり親は子供を授かった。子供が欲しくても授からない人は山ほどいる。子供に恵まれたという幸福なことを肝に銘じて親は子供を大切に育てあげていくものだと思う。子育てをないがしろにして手を抜けば必ずそのトバッチリがかえってくるのだ。

仕事が忙しい、年頃の子供は何を考えいるかわからない、反抗期だから、これはすべて親のいい訳であり、それを並べていても解決の糸口はみつからない。

宿題、塾、ゲームなどで親と時間を過ごす子供や若者は無にちかくなっているかもしれない。手遅れになる前に、いや手遅れになってからでも打つ手はある。

これは親だけでなく学校の先生たちにも言えることでもある。いや社会の大人全般にいえることだ。多感な10代の若者をもっと温かい目でみて、優しい言葉をかけてあげるのが必要な世の中なのではないのだろうか?

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