« たかがオーストラリア製品、されどオーストラリア製品!  甘くみないで!  | トップページ | 十代の若者を持つ親の心得 彼等の繊細な心へのサポートは必要不可欠 その2  »

十代の若者を持つ親の心得 彼等の繊細な心へのサポートは必要不可欠  その1

1ヶ月前、娘(14歳)の小学校時代に仲の良かった友達から‘あと2週間で中国に戻る’という連絡がきた。違う高校に通い出したから合う機会が減った2人であったが、娘はすぐに彼女と合う約束をした。突然決まったことのようで、また中国からの移民が多いなか、こういった逆のパターンはあまりきいたことがないから娘も私も驚いたのだ。

事情は彼女の両親の離婚であり、父親が中国に戻り母はシドニーに留まることになり、彼女は父親について中国にいくことを選んだのだ。この選択にも驚いた。どちらかというと人の良さそうなお父さんは自営業で、子供たちが小学校の頃娘を迎えに行くと、よく見かけて話した人である。奥さんも良さそうな人であったがとても強い印象であまり本音で話さない人であったのを覚えている。娘の友達が国や学校をかえるという大きな冒険!をしてでも父親を選んだという気持ちがなんとなくわかる。それにしても大きな大きな冒険である。

娘を迎えに行ったとき、その友達は明るく笑顔で‘中国という国を知らないから、きっと良い経験になると思う’と言っていたが、どこか寂しげであった。その明るさが妙に悲しくなり、ただただ彼女の勇気と肯定的な態度に‘頑張れ!絶対に大丈夫よ!’としか言えず言葉につまってしまった。そして娘と彼女と3人でギュッとバグをして別れた。

そして先週また突然、娘の親友の一人がこの国を去ることになった。今回は異様な旅立ちであり当事者、娘をはじめ親友グループのショックがとても大きかった。

中国系オーストラリア人の彼女は父親がアメリカでビジネスをしており、母親と弟と彼女3人でシドニーに住んでいた。日本ですらほとんどいなくなっているようなタイプの父親で、遠くアメリカにいても頻繁に子供をチェック。友達の家に泊まりにいく、友達との映画や買い物、誕生会はほとんど許可されず、学校と家の往復でありいつも父親の監視下で育っていた。そして今回のこの引越しもいったいどこの国にこれから住むのか一切聞かされずに決定に従うだけであった。信じられない話だが、彼女はたった1週間前にこの国を出ると聞かされたのである。

ここ数日、娘と親友グループはパニック状態であった。電話も切れて連絡も取れない。土曜の朝の便で中国に飛び立ったようだが、最後にあうことも許されなかった。上記の友達と違って彼女の意志はまったく無視である。彼女がどこに行くのか、そして理由もなにも知らされず、いったいどんな気持ちであったのであろう?旦那さんに何も言えない奥さん(母親)はいったいどんな状況なのであろう?不可解としか言いようの無い別れである。

娘と親友グループは土曜の朝みんなで合い悲しみにふけっていた。お稽古事のクラスがあったので、みんなで黒い洋服を着て出かけ(娘曰く‘喪に服す’)、ハグを何回もして励ましあっていた。

親友の一人の親と話したが、最近彼女はおじいさんが大手術をして命を取り留めたり、彼女の他の友達も家族とともに急にマカオに戻ることになり‘私のまわりからどんどん人がいなくなるかもしれない’と心配しているそうだ。イギリス人の父親は‘今できることは、ずっと娘の側にいる時間を増やすことだ’と話していた。

14,5歳という年頃はとても繊細でありいろんなことに過剰に反応する。

そしてまわりで起こっていることに対して、もし自分がこうなったらと考え、その対処がわからず悩んでしまうようだ。親になんでも話せる子供なら心配はいらないが、もし話そうとしてもしっかりそれを聞いて受けとめ、なんらかの答えを導いてくれる親がたくさんいるのであろうか?まして親になにも話せない子供はこういう状況下になればいったいどうすればいいのか?

土曜の朝友達の家に連れていく車中で娘が一言、

「わたしはいいよね、もしマム(お母さん)が日本に帰ることになったら、ダッド(お父さん)のとこに行けるもの。わたしにはオプションがある。」と言っていた。

これを聞き、ここまで考えているのか?と驚いてしまった。

つづく

|

« たかがオーストラリア製品、されどオーストラリア製品!  甘くみないで!  | トップページ | 十代の若者を持つ親の心得 彼等の繊細な心へのサポートは必要不可欠 その2  »

十代の子育て」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/1257006/36295838

この記事へのトラックバック一覧です: 十代の若者を持つ親の心得 彼等の繊細な心へのサポートは必要不可欠  その1:

« たかがオーストラリア製品、されどオーストラリア製品!  甘くみないで!  | トップページ | 十代の若者を持つ親の心得 彼等の繊細な心へのサポートは必要不可欠 その2  »