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あなたは小さな幸せに満足できる心を持っていますか?  In Sydney

数日前、突然娘が「マム、(お母さんの英語版)私達ってすっごく幸せよね。」ぽつりと一言、ニコリとした。 なんでかな??「うん、そうね、ほんとうに幸せね。」と答えつつ、朝の忙しい弁当、朝食作りの時間であったから、さっと流してしまった。その後、娘を学校に送り出してから、どうして急にそんなことを彼女が言ったのか考えてみたが、なかなかそれらしき理由がみつからずにいた。

この幸せという定義だが人それぞれ千差万別である。今でもSydneyの街角で見かける日本人新婚カップルのようにブランドを買い占めて幸せになる人もいれば、オペラハウスでシンホォニーを聴いて幸せを感じる人もいる。私なんか天気の良い秋空のもとハーバー・ブリッジを見上げるプールで泳ぐだけで幸せになる。娘に最近なにか特別なものを買った覚えもないから、いったい何が彼女の幸せなのか気になった。

ちょっと前にある知人に、「今日はこんなにHappyなことがあったのよ」と嬉しくなり話していたら、「いいわね、あなたはそんなちっぽけなことで幸福感を得られるなんてね」と返事がかえってきた。わたしに比べたら数倍良い暮らしをしている人である。この数倍良い暮らしというたとえは物質的なことである。庭が何エーカーもある持ち家に住んで、夫婦ともに高収入を得る仕事に就き、可愛い息子にも恵まれ、そのわりにいつも生活に不満があるとこぼしている。借り住まい、小さな会社経営に四苦八苦して、娘を一人で育てている自分に比べたら、物質面生活レベルはずっと上のほうにあるのに。

心の乏しい人間は、精神的やすらぎなり幸福感を物質で補おうとしている。もちろんそんなものはお金をどれだけ払っても買えるものではない。大切なのは日々の生活の中から心を幸福にしたり満足させてくれるものを感じる感覚を養うことである。通常、人生を容易く生きてきている人は困難を乗り越えてきている人に比べると、その感覚が無いに等しいのだと思う。簡単にいえば何にたいしても感謝の気持ちが足らないのである。

娘の一言で、前日になにかあったかな?とずっと考えみたら、一つだけ思いあたる事が浮かんできた。それは前の晩に観ていたテレビ番組であった。オーストラリアの番組の一つに、重い病気などで生活に困難をきたしている家族の家にお家リフォームチームが突然訪れて、その家族を旅行に出し、留守の間に家を素晴らしく改造してしまうというものであった。今回の話は2人の子供を持つ40代半ばの女性が脳腫瘍に侵され様々な治療を受けているという家族であった。旦那さんが彼女の看病そして家事、子育てに専念していた。涙なしでは観ていられず、そんな悲しい状況でも希望を捨てずに家族が一丸となり頑張る姿には心打たれるものがあった。娘は私の横で本を読んでいたから、まさかテレビを観ていたとは知らなかったのである。しかしあの一言がでたのはきっとこれであろう。

日本風、アメリカ&オーストラリア影響風を受けながら、がむしゃらに娘を育ててきているが、彼女がきっと小さな幸せに満足できる大人に成長することは間違いない。

これがまたわたしにとっては小さな幸福の一つなのである。

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