16歳Californian世界一周単独無寄港の夢は終わる。代償は Australiaが払う!?
行方が途絶えていたカリフォルニアの女子アビー(16歳)が11日(金)に発見された。世界一周単独寄港(最も若い)ヨット航海の記録に挑戦している最中であった。記録の夢は終わったが彼女が無事に見つかり家族や関係者は喜びに満ちているであろう。
「オーストラリアの西海岸辺り」という最後の両親への連絡から、カンタス航空A330Airbusのチャーター機が水上警察、航海無線専門者、レスキュー隊を乗せその海域に向かった。アビーはパース(西オーストラリア)から3700km離れた海域で見つかりラジオで無事が確認された。南海域でもさらに遠方であり漁船すら行かないような場所であり運よくフランス海域の島から捜査船がだされたのも助けの一つとなった。
'16歳で世界一周無支援無寄港単独ヨット’成功にシドニー中が沸きあがった一日、5月このブログで書いたが、オーストラリア人16歳ジェシカが似たような挑戦を果たしたばかりということもあり彼女の安否がとても気遣われた。しかし新聞の記事を読んでいると少し首をかしげることがあった。
‘1月23日にロサンゼルス、マリナデルレイから出発、4月にはヨットに問題が起きていて、どこかで寄港して修理をする必要があり、その時点でもうこの挑戦は断念、ただ続けた。’ここでなんで?1ヶ月も続けたのという疑問がわいてきていた。ただ浮流されていたのか?こんな大事になる前に彼女はどこかに寄港することはできなかったのであろうか。
またこの時期の南インド洋はハリケーンの強い風の影響を受けて波が60~70フィートにまでなるのを目撃しているオーストリアの有名なヨットマンIan Kiermanは「こんな時期を選ぶのがひどすぎる」と述べている。
‘オーストラリア海洋安全協会はマストを失ったときに衛生通信が不可能となり、救助飛行機はそうとう近づかないと無線をひろえない。’カンタスが出動。
マリナデルレイでヨットマネージメントを経営し長い事ヨットマンである父親は見つかった時に、「まったく悲喜こもごも。娘はみつかったが夢は破れた。」と述べている。
「彼女の無事がどんな記録よりもすべてであるから」とはあとで述べたが、ちょっと納得のいかないものがあった。
オーストラリア側はこれにかかった費用を請求するつもりは微塵もない。人の命を助けるのに代償はない。 でもこのカンタス航空のチャーター機、そしてフランスの捜査船、それに関与した人々の時間、これらはとてつもなく大きなものである。
若い人が夢を追いなにかに挑戦する姿は素晴らしく、まわりの人に大きく感動を与えてくれるのは事実である。 しかしまわりに迷惑をかける結果となってしまえば、あまりにも自己中心なのではないか?こうなる前になにか手が打てなかったのかとても不思議である。
今回は記事やテレビのニュースから仕入れた情報でしかこれを書いていないので、私の見解が間違っているのかもしれない。というか間違っていてもらいたい、でなければ無謀に記録だけ追いたいような若者や家族が今後出てきたら困るからだ。
情報元:aap (Australian Associated Press)、The Australian
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