« オーストラリアいじめ事情―異常な殺傷事件 | トップページ | 子供を守るのは親と社会の義務であるーオーストラリア子供保護事情 »

小さくってほのかに温かい人間模様 in Sydney

異常な暑さと湿度がつづくなか、近所の建物の気温サイン‘40度’を見たらなおさら頭がくらついた。 まったく今年のオーストラリアの夏は暑い。 

今日は私をとりまく小さな人間模様のひとこまを紹介したい。

私はある地元の小さな会社に勤めている。 そこは若い20代前半の若い男性を何人か雇っているのだが、今日あることで上司とある一人の労働者の間でもめ事があった。 彼の怒りは頂点に達し、ボスには直接話したくないからと、仕事のあと、私に連絡をしてきた。 彼のいっていることも間違っていなかったから、

「それなら私からボスに話してなんとか解決するから」で話を終わらせた。

そして数分後、また同じ若者から電話があり、今度は「君を使うのはわるいが、もう会社は辞めるから、ボスに言っておいてくれ」というのだ。 そしてその後、英語でいうSwear Language(下品な言葉)を使ってボスへの怒りを私にぶつけてきたのである。

え、ちょっと待って何かおかしいでしょ、聞いているうちに私も怒りがこみ上げてきて、

「そんな言葉使いを私にしないで、言いたいことがあるなら直接ボスに言いなさい。 私を使わないで!」と怒鳴って電話を切ったのだ。

その後、ボスに、私が怒りの電話をした。そしてボスは「よし、わかった、話に行ってくる」と若者の家に向かった。 ここでの問題は2つある。 まずボスに直接話せない小心者の若者、そして私という、いちおうLady(レディ)にそんな言葉使いをしたという点であった。 元イギリス植民地、紳士の国では女性にそういった下品な言葉を使ったこと、まして仕事上では決して許されないことなのである。 特にボスは古風な人柄であるから、この若者の私への暴言は許されないものとなったのである。

数時間後、家の玄関を誰かがノックした。まさか?という思いはあったが、そのまさかであった。 その若者が「顔を見て直接誤りたい。」と我が家に謝りにきたのであった。 もう2度と口なんてきくものか、と怒っていた自分であったが、彼の顔をみたらきついことも言えずに。「OK, その謝罪うけとる」と言って仲直りした。

おかしいのは隣人が「変な若者がうろついているの見たけど大丈夫? 何かあったらすぐに行くからね」と電話してきてくれたのだ。

まったくの笑い話である。 きっと若者は家の前まで来たけれど、どうやってきりだそうかうろついていたのであろう。

若者はとても思いやりがあり真面目な労働者であった。 ただ10代後半で無茶な運転違犯をして免許を3年失効した。 オートメカニックになる夢も今は叶わず、一時我が社で仕事をしていたのである。 前回の仕事を首になった理由は元上司を殴っていると聞いていたが、ボスは若者の更生を願い雇ったのである。 残念ながら彼は解雇されることになった。 

「あなたにはPotential(可能性)が山ほどある、お願いだからそれを無駄にしないで、同じ間違いを決して犯さないでね。」と私が言ったら、彼は苦笑いをして去っていった。

一度ある線を越えたら消せない言葉や行動がある。 これで彼が成長してくれたらいいのだが。

|

« オーストラリアいじめ事情―異常な殺傷事件 | トップページ | 子供を守るのは親と社会の義務であるーオーストラリア子供保護事情 »

日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/1257006/33498432

この記事へのトラックバック一覧です: 小さくってほのかに温かい人間模様 in Sydney:

« オーストラリアいじめ事情―異常な殺傷事件 | トップページ | 子供を守るのは親と社会の義務であるーオーストラリア子供保護事情 »