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久しぶりの日本  2

今回の旅でさらに深く考えなければいけない課題が重く心にのしかかった。

というと大げさであるが、それは高齢化していく家族への想いであった。 

幸いなことに両親は元気で丈夫であり、いますぐにどうという心配はないがこんなに遠い南半球では‘すぐに戻るから’という約束もできない。 いくら自分の選んだ道とはいえ、親孝行ができずに心配ばかりかけてという思いはいつもいつも心のどこかに潜んでいるのである。

そんななか、若い頃お世話になったファミリードクターが入院したというのでお見舞いに行った。 80代半ばにして筋肉の重病を背負っているところへ肺炎となり入院されたのだが、肺炎が治っても退院はできない。 数週間床についていたので、動かすことが可能であった筋肉力が低下してしまい、入院前の電動椅子の生活に戻ることは難しい状態であった。

帰国の度に家にお邪魔して記念写真をいっしょに撮っていたから、娘も孫のように可愛がってもらっていた。

わたし達が日本に帰国してお見舞いに行くことを内緒にして、びっくりさせようと、病院に向かった。 

2年半ぶりであり、娘の成長が著しかったせいか、最初娘の顔を見たときはいったい誰?という驚きの表情であった。 あまりにもびっくりされたので、心臓発作を起こされたら困る!と思ったが、わたし達がわかると嬉しそうな顔をして迎えてくれた。

お別れのとき、ずっとずっとわたし達の手を握って離してくれなかった。 何かを一生懸命言いたげであったがもう言葉もはっきり話せない。 でも目をみているだけで何を言おうとしてるのかが伝わってきた。 

ただただ悲しくなり、「先生、リハビリ頑張ってください。」と言うのが精一杯であった。

娘も涙をぼろぼろ流していた。 次回帰国したときに会える保障はないことを彼女も知っているのである。

故郷を離れ遠くに住むという人生を選んだが、帰国のたびに考えさせられることが山となっていく。 それとともに娘に故郷の良さがわかる人間になってほしいと望むのである。

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