Happy Birthday to my Love
今日は娘の誕生日。
14年前、22時間の難産の末、カリフォルニア州ロサンゼルスの病院の一室で彼女は生まれた。 部屋のテレビで当時ドジャーズの野茂選手がボールを投げている画面が流れていたのをおぼろげに覚えている。
彼女の顔をみたときは、ああ、やっと会えた!という思いであった。
スピリチュアルやNew Age関係の書物を読むのが大好きで、輪廻、前世などをはじめとした現代の常識?から離れた感覚を持っている自分は、彼女がわたしを母親として選んでくれたと信じているし、前世でもつながりがあったと確信している。したがってわたしと娘はとても仲が良い。
当時アメリカでの産休は3ヶ月程度しか取れなかった。 ロス、ダウンタウンの事務所で働き、ハリウッド、ビバリーヒルズ、サンタモニカなど、取材で駆け巡り記事を書く仕事をしていた。 まさに自分のドリームジョブであったが、数ヶ月の娘を預けて仕事に復帰することがどうしてもできずに出産後、仕事を断念した。
古風な考えかもしれないが、昔からよく言われる、‘3つ子の魂百までも’である。1、2,3歳という一番大切な、そして一番可愛らしい時期に子育てを他人にまかせたくなかったし、2度と戻らないこの時期をいっしょに過ごさなければきっと後悔するであろうと思ったからだ。
14年たった今、ふと振り返ると自分の紆余曲折であった人生のもとで、娘は素晴らしく育っている。
あの時キャリアを捨てずに、ロサンゼルスの託児所に預けていたらどうなっていたのであろう。 ロサンゼルスのティーンエイジャーの学校生活ぶりや生活態度に嫌悪感があり、また治安の悪さ、それが嫌でオーストラリアへの移住を決めたのだから。
こんなに手塩をかけて育てた娘もあと4年もすれば巣立ってしまう。 もうすぐわたしの背も抜こうとしている。 嬉しいような淋しいような複雑な心境である。
明日の夜、成田行きの便でシドニーを発つ。 このチケットは彼女への誕生日プレゼント
。 アメリカとオーストラリアの国籍を持つ娘には日本に行くたび、日本をたくさん吸収してきてもらいたいという母親の願いである。
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